うさぎの学習


その夜~店は賑わっていた。


会計を済ました教授を見送る為、ウチは久美子と共に店から出た。


これから始まる教授の儀式……
こんな事になるぐらいやったら、初めから久美子に説明しとくべきやった……とウチは後で後悔した。


「ありがとうございましたぁ♪」


と教授が、いつもの様にウチの肩に手を置いたかと思うと、顔を近付けてきた。


ウチは息を止め、覚悟を決める。


金や、金や、金やから、辛抱せえよ満月と、自分に言い聞かせて……


きっ来た、来たぁブチュウ~


あぁ、早く放してくれ~


  その時やった!


何が起きたのか、それはホンマに一瞬の出来事やった!


気が付いたら、何と久美子が教授を突き飛ばしていた!?



ガッシャァ~ン~~


ナイトゲームの看板が倒れ、その横に教授が倒れた!


「久美子……ってか、何を?何をしてくれんの……」


ウチは思わず教授を起こそうとした時???


   ?????




 
< 70 / 314 >

この作品をシェア

pagetop