Sentimental My Girl
沙紀を意識してしまい、ずっと連絡を取っていなくて緊張したが、つかさは恐る恐る電話に出た。

「あ、つかさー?げんきぃ?」沙紀はいつもと変わらず明るい。
「バイトがちょっと忙しくてさーぁ、連絡できなかった。ごめんね?」


(うそつき。あの男と会ってたくせに)


「うん、あたしもバイトだったし大丈夫」


「そう?よかった。でね、今日花火大会あるでしょ?もし暇だったらだけど二人で行かない?」


「え、うん…ひま。行きたい…」



つかさは久しぶりに沙紀に会えると思うと顔が綻んだ。

「やった!じゃあ6時に迎えに行くね♪」


沙紀もいつもより嬉しそうだった。つかさは自分の気持ちをしまい込んで、とにかく沙紀に会えるのが嬉しくて仕方なかった。
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