週末シンデレラ


「もう……少しだから……っ」

息を詰めた征一郎さんの声は低く掠れている。

「んっ……はぁっ……」

征一郎さんのものがすべて入ると、下腹部は熱く痺れ、圧迫感があった。

彼がゆっくりと腰を動かすと、身体の中が引っ張られたり、突き上げられたりと、甘くうごめいていく。

「あっ……やっ……」

彼の動きに合わせ、わたしは自然と喘ぎを洩らしていた。

「どうかな……少しは、楽になってきただろうか」
「わ、わかんな……っ」

痛みはやわらいできたけれど、疼くような、痺れるような……べつの感覚に襲われていた。

「辛くはないか?」

コクコクと声もなく、うなずいて返事をする。

「もっと、奥が……っ」

奥がうずいていることを伝えると、征一郎さんは安心したように口元に笑みを浮かべた。

「ああ……わかった」

そう言って、眼鏡を取ってサイドテーブルに置く。そして、わたしの腰を引き寄せると、さきほどよりも強く貫いてきた。

「せ、いちろ……さん……っ」

征一郎さんはわたしの疼きを見つけると、そこをズンズンと深く突き上げてきた。

しだいに思考が白く染まり始め、さきほど味わった、自分を手放してしまう感覚に近くなっていく。

「わ、わたし……もうっ……」
「くっ……」

征一郎さんに最奥を抉られ、わたしの身体はビクンと跳ねた。

蜜が溢れているそこは、征一郎さんのものをキツク締めつけ、彼もまた快感の淵に果てたのだった。


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