誰が為のだいせんそう
僕は言う
僕がそう言って、服を脱いでいく
茶褐色の親指と、鼠色をした右頬に、栄養がたりてないな、と兵士はいう。
服を脱いでいく
兵士は僕をみて、おい値はあるのか、という。
僕は英語を話せないふりをして、日本語で幸せになろう!とふざけて言った。
服を脱いでいく
マーダーマーダー。これは殺人さ。僕のぐるりには死体がさんざいして、その中心で僕は裸になった。
兵士は僕をなめ回して、悪くない、と言った。