気持ち色々
別に僕はアキラみたいに、ミチルを愛してるから恋人にしようなんて思ってない。


そんなことしたら、ファミリーのみんながバラバラになってしまうかもしれないから。


僕は臆病だ。


この居場所をなくしたくなくて、
無様に必死に生きている。


そんな僕を、ミチルは笑うだろうか?



「………。」

「テシモ?」



心配そうに僕を見上げるミチル。


おかしいな。
君に僕の顔は見えないはずなのに。


だけど、だからこそ


僕は君に救われているんだよ。

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