笑顔のキミ
私が気に入らないんだろうね。

ただの逆恨みだよ。


うわべだけの友達なんか必要ないと思って、今まで友達作らなかったんだよね。



しばらくすると、休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。


「はぁい。みんなぁちゃんと席についてねぇ」


次の授業の先生は、恐ろしいほどのぶりっ子。

私の嫌いなタイプの女子だ。


なんとなく気になって隣をみると山田君がきちんと座っていた。
こんな言い方失礼か。


山田君のほうを見ていると、山田君も私の視線に気が付いたのかこっちを見てきた。



「さっきは教科書ありがとう」


「いえいえ、役に立ったならよかったよ。
どういたしまして」



また笑顔で答えてきた。

でも私はできるだけ気にしないようにした。


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