KIGEKI
はぁ?という顔をしている男子を無視して、河端は続けた。
「確かに、だるいわ。面倒だわ。だけどね、あんた達が作った看板を見て、あんた達のタイプの子がきてくれるかもしれないわよ?」
「それに、あんた達と話すことになるかもしれない。目隠しをして、少しドキドキしてる子よ?間違えて、目の前にいる人に恋してるかもとか勘違いするかもしれないじゃない!!」
「そうなれば、あんた達はタイプだった子を彼女に出来るかもしれないのよ!!」
「だって個室で、しかも見張りナシ!!何が起こっても本人同士の秘密に出来るかもしれないわよ?」
話しおえてドヤ顔をしている河端をみる男子達の表情は、先ほどと打って変わって、やる気に満ち溢れていた。
河端の話を盗み聞きしていた周りのクラスメイト達も、さらにやる気になり、飾りやポスター以外にも客をひくためには、何をすればいいか意見を出し始めたため、よりいっそう教室はざわついた。