KIGEKI
顔を洗ってかえってくると、看板は完成していた。できたぞと言いながら花園は、嶋崎や河端に負けないぐらいのドヤ顔をしていた。
「すごいよっ!!すごい!!いや、すごいしか言えないくらいすごい!!本当に助かった。本当にありがとう!!」
宮澤は、何度も花園に頭を下げた。
「別に、気が向いただけだし。」
「そっか・・・。」
「なぁ。」「ねぇ。」
「ごっごめん。何かな?」
「お前が、先に言え。」
「やっぱり・・・文化祭は来ないのかな・・・って思って。来てくれないかなって思って・・・・来てほしいと思って・・・。」
宮園は、顔を少し赤くしながら、自分の上履きを見ながらそういった。
「別に・・・。参加してやっても・・・いいけど。」
えっと言って、花園をほうを見ると、宮澤から視線を外し片手で頭をかいていた。
「ありがとう。」
にっこりと宮澤は笑った。