KIGEKI
「えっと・・・。セリちゃんに・・・言いたいことがあって。」
前に出てきた女子たち、事前に打ち合わせしていたのか、一気に静まる室内。宮澤は、何が起こったのかよくわからず、何を言われるのか予想がつかずドキドキしていた。
「ほんとは、文化祭終わった後にしようと思ったの。」
「でも、終わっちゃうと・・・なんか、なぁなぁになって流されちゃう気がしたから。」
「それは・・・。嫌だったから。」
小さな声で、せーのという声が聞こえ、息を吸う音が聞こた。
『委員引き受けてくれて、じゃgjdぽえて、ありがとう!!』
大人数で言ってるため、途中は聞き取れなかったが、心が熱くなって、気が付くと宮澤の目からはたくさんの涙がこぼれていた。
「くさい・・・やることが・・・くさいよ。でも・・・、うれしい。うれしいよぉぉぉ。」
涙で大変なことになっている顔で、そう言う宮澤を見てクラスメイト達は笑った。
花園はそんな宮澤を見ながら、やさしく笑っていた。
「花園君もありがとう。」
「いっぱい稼いで、ぱぁっと打ち上げしようね。」
「ガッツリ稼ぐぞ。」
「彼女ゲットする。」
「好きな人店に連れてくる。」
最後らへんは、なんとなく私利私欲発言が出たが、お互いに励ましあって解散した。