KIGEKI
「すっごい、やる気でた!!」
大きく伸びをしながら、花園の方を見ていった。
第1会議室は、2人以外誰もいない。
「その前に、その顔直せ。」
泣いた後の宮澤の顔を見ながら、花園はクスクスと笑う。宮澤は少し顔を膨らませて、制服の袖でゴシゴシと顔を拭いた。
「・・・楽しかった。」
「えっ?何が?」
「文化祭の用意・・・とか・・・委員会とか・・・・意外と。」
いやいやいや、ほぼ寝てたでしょう。てか、用意って看板書いただけじゃん!!という突っ込みは、今はしてはいけないなっと思いつつ、宮澤は花園を見た。
花園と目が合う。
顔がだんだん近づいてくる。
彼の髪が、自分の顔に触れるか触れないかの位置、それでも2人は目を離さない。