KIGEKI
数人の女子に囲まれる3人。
「アンタが、花園君のこと、たぶらかしたんでしょう?」
いいえとは、言えない目力で宮澤は睨まれた。
「迷惑なんだけど?」
「てか、ウザいんだけど?」
口々にいい始めた。
面倒くさい事に巻き込まれたなと思っている宮澤の横で、嶋崎と河端がクスっと笑った。
[困るんですけど?要求不満で寝れなくなるから(笑)]
[要求不満ではなく、性欲不満が正しいと思います。]
小さな声で、まん中に宮澤をはさんで、嶋崎と河端が話す。どうやら、この状況を楽しんでいるらしい。
「ちょっと!!今そんな話してる場合じゃない!!」
「はぁ?」
「いやっ、あのー。すいません・・・。」
2人に突っ込もうとして、ついつい大きな声になってしまった宮澤が、睨まれる。