FIND ME


「知歌のバド、見るの好きだったのに」


真生とは中学も一緒の仲だが、私が試合に
出る度に駆けつけて応援してたな…。

私は首を振って苦笑する。

ちらりと体育館に目を向け、少しだけ
中学の頃を思い出す。


「バドは…いいや、そんな
 気分じゃないし」


真生が寂しそうに笑うのを見ないふりを
して、私は自分のチャリに乗った。

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