音楽室の太陽







なんて思いながらも、岩村先生の言葉に耳を傾ける。



「実はなー、俺が多忙すぎてある教室の管理ができなくなっちまったもんだから、誰かにやってもらいたいんだが」

「嘘つけー!絶対めんどくさいからだろーっ!」

「ちげーよ!俺が多忙すぎて教室の管理とかしてる時間ねーからだよっ!」




楽しそうに岩村先生をからかうクラスの皆。

私は、こういう雰囲気には絶対に溶け込めない。



溶け込みたいけど、それができないから。






「って事で、誰かやってくれる奴いねーか!」

「俺、無理~」

「私も部活あるしー」





私には、関係ない事かな。

っていういか、あたしに任せる人なんていないと思うし。





「誰か頼むよ~」

「イワちゃーんっ!私推薦していーですかあー?」




誰も手を挙げない中、竹島さんが可愛らしい声で手を挙げた。





「おー、頼む!」

「立花さん推薦しまーす~」








……え?






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