音楽室の太陽
「立花か?」
「立花さん、まだ部活とか決めてないと思うし~!放課後とか暇だと思うから適任じゃないですかあーっ?」
そう言って笑いながら、私の方を振り向いた竹島さん。
「だそうだ、立花!」
「えっ、ちょ…え?」
だそうだ、じゃないし!
そんな期待してるような表情で見ないで下さい岩本先生ー。
いきなり推薦されて、戸惑う私に
クラスの皆の視線が向けられて、さらにあたふたしてしまう。
うわー、凄い注目されちゃってる…。
私注目されるの苦手だから居心地悪い…。
「やってくれるか!立花っ!」
「えっ…でも…私なんかが管理とか出来ると思いません…」
「そんなん誰だっていーんだよ!なっ?立花にしかできねーんだよっ!」
「…」
先生、言ってる事かなり矛盾してますよ。
と、クスクスと笑っている竹島さんが視界に入った。
「…はぁ」
また、モヤモヤとした気持ちが胸いっぱいに広がった。
「…分かりました、やります」
私の返事に満足した岩本先生は、嬉しそうに頷いて次のお知らせの報告を始めた。