♡幼なじみの恋愛事情♡
手鏡をしっかり構えてみる。
蓮は無駄のない動きであっという間に私の髪型を整えていく。
私の手より、ちょっとだけゴツゴツした手。
それなのに私の手より何倍も器用なんだ。
「私も蓮を見習ってヘアアレンジの練習してみようかな」
「別に。そんなことしなくていいんじゃね?
専属スタイリストの俺が毎日やってやるから」
「ははっ」
蓮はそう言っていたずらっぽく笑って、私もつられて笑った。
そして蓮はあっという間にアレンジを完成させる。
所要時間、3分程。
「ほら、完成」
「わーっ、ありがとう」
「うん、可愛いじゃん」
なんて珍しいことを蓮が言うから、
私の顔はボッと赤く染まる。