♡幼なじみの恋愛事情♡

手鏡をしっかり構えてみる。


蓮は無駄のない動きであっという間に私の髪型を整えていく。


私の手より、ちょっとだけゴツゴツした手。
それなのに私の手より何倍も器用なんだ。



「私も蓮を見習ってヘアアレンジの練習してみようかな」


「別に。そんなことしなくていいんじゃね?
 専属スタイリストの俺が毎日やってやるから」

「ははっ」



蓮はそう言っていたずらっぽく笑って、私もつられて笑った。


そして蓮はあっという間にアレンジを完成させる。


所要時間、3分程。



「ほら、完成」

「わーっ、ありがとう」


「うん、可愛いじゃん」



なんて珍しいことを蓮が言うから、



私の顔はボッと赤く染まる。






< 16 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop