♡幼なじみの恋愛事情♡
ギィィイ
屋上へ出るためのドアは開けるたびにヒドイ音がする。
鍵だって腐っていて使い物にならない。
立ち入り禁止っていう札も斜めっていて何ともやる気なさ気。
「蓮、風邪ひくよ♡」
そうバカにしたように言う俺を見て、蓮はあからさまに不機嫌な顔をした。
「うるせぇ。何しに来たんだよ」
「ひよが探してたから。帰らねえの?」
嘘だけど。
でも、半分はホントだから。
いいだろ?
「別に毎日毎日3人で帰る必要、無くね?」
「そうだね」
って、俺にあっさり肯定されて少し戸惑う蓮。
分かりやすいんだよな~
蓮も、ひよもさ。