♡幼なじみの恋愛事情♡
「ひよ、凹んでたぞ」
相変わらず不貞腐れてる蓮に向かってそう言った。
「別に。お前には関係ないだろ」
そう言って蓮はダルそうに立ち上がった。
眩しすぎる夕日に目を細めて、屋上から出ていく。
蓮は本当に昔から……
ひよのことになると不器用だ。
普段はムカつくくらいに器用なクセに。
なんでも軽くこなすクセに。
どんだけ好きなんだ、ひよのこと。
「ばーか。」
そう言った俺の声は大きな夕日に吸い込まれた。