♡幼なじみの恋愛事情♡
「話、聞こうか?」
本当は聞かなくても理解しているつもり。
少なくとも当人達よりは分かっている。
でも俺はあえてそう言った。
するとひよはコクリと1回だけ頷いて、涙を拭く。
「じゃあ、チャリ置いてくるから。先に部屋行ってて?」
再び頷いてひよは俺の家に入って行った。
「こういうときは素直なのにね。」
小さな声で呟く。
当然ひよには聞こえていなくて。
小さな背中は俺の家のドアを開けて中へ入って行った。