♡幼なじみの恋愛事情♡
ひよは妹みたいな存在で。
俺には妹がいないから分からないけど、多分そんな感じなんだろうなって。
思うわけですよ。
「私、蓮にね……酷いこと言って、酷いことしちゃったの」
全く具体性のないひよの言葉。
まあ、今回のケンカ、大体理解しているつもりだから……
突っ込まないでおいてあげる。
優しいだろ、俺?
「うん」
「それでね、謝りたいんだけど……」
「……うん」
「蓮、許してくれるかなって……」
「…うん」
「……怖くて」
「うん」
俺はひよの言葉に全て相槌で返しているだけ。
一生懸命に言葉を紡ぐひよは少し不安そうに俺を見上げた。