♡幼なじみの恋愛事情♡
「ひより、大丈夫?」
心配そうな瑠衣の声。
やっぱり瑠衣は優しいな~。
なんて。
「うん。もうね、熱は下がってね。明日は学校に行けそう。」
そんな瑠衣を安心させようと私の口は嘘を紡ぐ。
風邪なんてひいてないし、もちろん熱もなかったし。
でも電話だからそんな嘘、ばれないと思っていた。
「風邪なんてひいてないでしょ? ひよりは嘘つくのが下手だね」
瑠衣は優しく少しだけ笑った。
顔は見えないけど、想像できる綺麗な笑顔。
「やはり、瑠衣には敵いませんなー」
「でしょう? ……これから、ひよりん家行ってもいい?」
心配だから、と瑠衣は付け加えた。