♡幼なじみの恋愛事情♡
「だからって、何をしてるんだ。俺は……」
俺はひよん家の前で立ち尽くし、そうつぶやいた。
気になるなら、いつも通りに家に入れば良い。
家に入ってひよに会いに行けば良い。
ただそれだけなのに、それが出来ない。
くそっ
すげーイラつく。
そんなことを考えていたとき。
「神崎くん。ひよりのとこ、行かないの?」
ひよの家から出てきた百瀬が俺にそう言った。
俺だけが気まずい空気に包まれて。
百瀬は余裕たっぷりに微笑んでいた。