♡幼なじみの恋愛事情♡
しばらくケンカしながら自転車を走らせる。
すると大きな大きな満開の桜の木が見えた。
散った花びらで出来たピンクのじゅうたんの上を通り抜けると、蓮は少しだけ自転車のスピードを落とした。
目的地……私たちが通う高校についた。
「はー。やっと着いた」
「そんな思いっきりため息つかないでよっ」
「すげー重かった」
「失礼ね!!」
「ほら、2人とも早く教室行こう?」
駐輪場に自転車を止めながら湊がそう言った。
そうでした、私たち遅刻しそうだったんでした。