きみと…(恋愛短編集)
あたしは二人の顔をキョロキョロと見比べる。
すると晴香ちゃんは意地悪そうにニヤリと笑ってこう言った。

「貴女天然タラシって言われた事ない?」

さっきまでキョトンとしてた彼女の目線は下がる…
どうして良いのか分からずぼーぜんとしてると…

「御堂そこまでにしてやれ」
晴香ちゃんが口を開く少し前に上條くんが口を挟んだ。

美紅さんが今にも泣きそうな顔をして泣きついた。

「瑠架ぁ」

「美紅 お疲れさま」

クラスでは絶対に見せない優しい顔をしていた。


「…………」

晴香ちゃんは押し黙り顔が歪む…
もしかしたら…
晴香ちゃんは…







上條くんが好き…?
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