きみと…(恋愛短編集)
みさきを見てるといつも思うのだが…
彼女男女構わず好かれてる人としては良いことだ。
だがもう一つ厄介なことがある

彼女かなりの確率でモテるのだ。

「野崎さん 話があるけどいいかな?」

あっ… こいつ知ってる
学年一モテるやつで確か
春野優真だったか?

みさきは何て返事するんだろう?





「みぃさぁきあんたまぁたフッたんだって?」
そう訪ねる友人に
「だってあたし彼氏居るんだよ。
断るに決まってるじゃん!」
と彼女は明るく言う。
それが嬉しくてたまらなかった。

だけど俺ばっかり妬くんだから
たまにはみさきにも妬いてほしい…
そんな思いから来た行動
これがみさきを苦しめ別れまで発展するなんて…
この時の俺は考えすらしなかった。
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