きみと…(恋愛短編集)
「……… ねぇ…
あたしフラれちゃったのかな?」

あたしがそう言うと…
歩夢は後ろの気配に気付いたのか

「本人に聞いてみればいいよ」

そう言って俊太を呼び寄せ「おれはしばらくどっか行ってるから二人で話な?」そう言って公園から出ていった。


「……………」

「……………」

二人の間に気まずい雰囲気が流れる。

すると

「さっきは…
ひどいこと言ってごめん」
それまでの沈黙を俊太が破った。

「……うん…
分かった… それと…」

あたしの言いたいことをわかってる…
と言いたげで
その口を開いた。


「結愛の気持ちは嬉しい…だけど…
結愛の気持ちに答えることはできない…
ごめんな?」

そう言って頭をポンポンと撫でてくれた。

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