きみと…(恋愛短編集)
「千香ちゃんどうしたの
最近ニヤニヤしてるけど
なんかいい事あった?」

そう聞くのはあたしの一番仲良しの女の子
佐倉結愛ちゃん。

「ふふっ… 秘密♪」

と言えば 「教えなさいよ〜」 って返ってくるから 「今度ね〜」 と適当にはぐらかす。

仲良しとはいえ 先生に恋してるって中々言えるものではない…
はぁ… 相談出来ないって… 辛いなぁ…




そして時は流れ休み時間
この日あたしは保険委員の当番で 水検査やら薬の在庫確認をしていた。

そんな時だった。
一組の男女が保健室にやって来た。

「失礼しまーす」

そう言葉を発して女の子をおぶさった男の子

あっ… この子達知ってるうちの学校ではちょっとした有名人。

浅岡くんと野崎さんだ。

「みさき熱出して倒れちゃったんだけど… 一色先生いるかなぁ?」
と訪ねられ

「先生呼んでくるからちょっと待ってて?
あっ… 体温計 熱計っててね」

「ありがと」 それだけを聞いてあたしは先生を呼びに行くため職員室へと歩いていった。
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