きみと…(恋愛短編集)
「先生… あたし… 実は
せ…先生の事… す… 好きなんです…」

い…言ったぁ…

胸の鼓動なんてもう


パンク寸前…

「あ〜ぁ… 先に言われちゃいましたね…」

「…………へっ?」


渾身の告白だよ?

なのに返事はこれなの?

あたしが可笑しな顔をしていたのか…


「いやぁ… 春川さん てっきり浅岡くんが好きだと思っていました」

そんな勘違いめいた事を言う先生…
さらに言葉は続く

「さっきの返事ですけど…」
ドクリ…
心臓の音が高なる。

「僕も春川さん…
千香…あなたが好きです
でも僕は養護教諭です
それでも大丈夫ですか?」

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