小悪魔たちのお気に入り?!
3rd*゜小悪魔たちのお出まし
教室中に飛び交う、黄色い歓声。
笑顔を振りまくソイツらは
正真正銘、噂の4人組―。
「きゃぁ☆噂だけあってやっぱイケメン♪」
とびっきりの笑顔で叫ぶ茜。
「……。」
私はもちろん、黙ったまま…っ。
笑顔を振りまいて、自分の株を上げる。
あたしの最も嫌いなタイプ!!
みんな外見で決め付けてるじゃん。
茜までかっこいいなんて言っちゃってさ!!
「きゃ…こっちに来るぅ///」
頬を真っ赤にして言う茜とは真逆に
睨んでやる私。
自分たちの席を発見した子悪魔たちは
ズンズンとこちらに向かってくる。
そして、ドカっと乱暴に腰を下ろした。
『あれ?辰巳の隣女の子!!』
『ホントだぁ~♪』
『隼人くーん?好みでラッキーとか思ってるんでしょ~?』
『うーん……普通?』
人の顔見て感想言うとか…。
超常識知らずなヤツら。
初めて会ってなんにも知らないヤツらに
どうしてこんなこと言われなきゃいけないのッッ!!!
……でも、1つだけ分かった。
あたしのお隣の小悪魔の名。
たつみ……はやと…。