Yummyな奴隷と愛するアイツ★⋆
思わず一番ダイレクトな言い方が口から滑った。

言った...言った!!言えたじゃん、私!偉い!

内心勝手にホッとした。

奇雨の眉が細まる。


















「...はぁ?」




















「教えて!」

奇雨は焦らすように彼女を黙って見つめる、無表情な瞳で。


「...これはまた...興味深いリクエストだな」


「だろ?お前なら教えてくれる?バージンキラーで名の知れたテメエなら出来るだろ?」

彼の手に掛かればどんな処女も甘く夜を過ごせるっと言う校内では結構有名な噂が立てられていた。

現に、この噂が本当なのかどうかなど細かい事は来夢には関係が無かった。

キスが上手く慣れりゃ、どうだって良い。



「......お前に教えて俺に利益はあるのか?」


「うん。家庭教師みてぇなもんだし、それなりに払うよ。」


一つずつハードルを飛び越えて行く。

一週間、このバージンキラーの必要条件を把握し、全て用意しのだ。抜かりは無い。


「ほぉ......?」

初めて興味を示したその瞬間、彼はもう彼女の手の中で踊り始めていた。


「良いだろ?っな?」


「...俺の調教は厳しいよ?テメエみたいなお嬢様が耐えられる代物じゃねぇぞ。」


「お嬢様ぁ?馬鹿か?一緒にクラスメートを一年近くやって、まだ女扱いかよ?」


「......あぁ、そうだな。たしかに女じゃねーな。」

クックックっと喉を鳴らして奇雨が笑う。


「...............まぁ、良いだろう。でも壊れたって責任はとらねーぞ。」

一様忠告しておく。

新しいお遊びを見つけた子供みたいに少し興奮する、罪無きものを汚す甘い絶望のスリル。


「別に?」

来夢が唇を噛み締め、微笑みが野性的で無愛想に変わる。


「あんたのハッピーエンドなんか要らねぇし」

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