体から始まる恋
「ちょ…ちょっと待って」
何が何だか分からない。
「先輩は昨夜の事覚えてますか?」
「…ごめん、覚えてない」
やっぱりと言った感じに、藤田は溜め息を吐いた。
「安藤と別れた後、俺に言ったじゃないですか。"彼を忘れさせて…"って」
あっ!思い出した!!
躊躇する藤田を半ば強引にホテルへ連れて行き、無理矢理服を脱がせて…
「思い出しました?」
「…うん…」
「今夜はお酒は飲まないで下さいね。素面の先輩を抱きたいから…」
耳元で囁く藤田に、私はキスで答えてあげた。
END