ずっと、傍に。【Side She】 完
由紀くん、愛してる。
「…私を好きでいてくれる?」
「………」
無言の由紀くん。
否定しないところに、もう彼の無関心さが現れているようで。
由紀くん、好きなの。
「死ぬときは、二人一緒に死んでくれる?」
「…ああ」
声がかすれるのは、彼がその意見を嫌がっているときや焦っているとき。
由紀くん、由紀くん、由紀くん。
「私を一人で生かしたり、私を一人で死なせたりしないでね」
いつかあなたを殺してもいいですか。