ずっと、傍に。【Side She】 完



愛しているが故の殺人も
やはり罪に問われるでしょうか?



「由紀くん」



彼の首に手をかける。

彼の表情は恐怖に歪んだ。
…このまま首を絞めてしまいたい衝動に駆られた。



「愛し、てるの……」





だからいつか
私を殺してください。


私を殺さないのなら
いつか私にあなたを殺させてください。




永遠に、一緒にいさせてください。





「…手、離してくれよ…」




愛してくれなくても、それでいいから。



< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop