寝過ごしてしまった日はお風呂に行く気になれない


   カウンターの前を通らなければならないから


   きっと受付の凪さんのお怒りが飛ぶだろう


   「…っ」


   考えただけで鳥肌が立つ


   
   でもお風呂を使える時間は決まってる


   だからみんな急ぐんだ


   仕事もあるし


   入らないわけには行かない


   「…仕方ないか」


   重たい腰を上げて


   タオルを持った


   
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