「ここが本当の遊郭じゃなくてよかったわね?」


   「…はぃ」


   上品に笑ってはいるが明らかに説教だ


   凪さんは

  
   人一倍、規定に厳しくて


   人一倍、独占欲が強い


   ここで働いている遊女し対しても


   それは変わらない


   「言わせてもらっていいかしら?前回も言ったようだけど覚えてないみたいだから」


   しなやかな動作で代金と木札をしまう


   正直、逆に怖い


   流石に3回目ともなると違うか…


   「ここは風俗なの。あなたはトップクラスの遊女

    つまりは金を稼ぐには1番早い

    そんなあなたが寝てて客の相手をしないなんて…


   「…申し訳ありませんでした!」
   

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