相性診断なんてやった覚えないな


   「…ん、選んだ」


   「はい、見ないで!」


   カードを確認しようとすると


   制圧された


   「ふふ、ごめんなさい」


   クスクス笑うと彼も2枚のカードを拾う


   「ここで見ちゃったら何も面白くない」


   「見てないよ」


   彼は残りのカードを集めて


   綺麗に切る


   その手さばきが面白いくらい


   「ん、それ裏返してどこでもいいから中入れて?」


   すべてが表向きのカードを束のまま差し出す


   「ん」


   適当に差し込むと彼は一段と嬉しそうな顔で


   束を自分の後ろへ隠す




   
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