32回、好きって言うよ。




「翼先輩!」




結構早く出たつもりだったのに、駅には既に翼先輩がいた。



2人とも最寄り駅が違うので、学校の駅で待ち合わせた。





いつも制服で来るこの駅に、私服で、しかも翼先輩と一緒にいる不思議。

そしてあたしは、翼先輩の私服に見とれていた。






「……何?」




ずっと翼先輩を見つめるあたしに、向けられた怪訝そうな目。





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