彼と彼女の場合
手の中のお名前
「いらっしゃいませ」
私、村野愛果(ムラノアイカ)
この春から高校2年生の16歳
只今バイト中です。
「こちらのお席へどうぞ」
ほとんど毎日来てくれる常連のお客様をいつもの窓際の席に案内する。
「本日のセットね」
この注文もいつも同じ。
このお客様はお仕事の合間なのかいつもスーツで3時前後に来店する。
そして、いつもこの窓際の席で「本日のセット」を注文する。
ちなみに、この「本日のセット」とは、
私が毎日その日の気分とお店の冷蔵庫の中身と相談してケーキを作り、
マスターがそれに合う珈琲か紅茶を選ぶ。
私の趣味がお菓子作りだと知ったマスターの提案で去年の秋からはじまったものだ。
私、村野愛果(ムラノアイカ)
この春から高校2年生の16歳
只今バイト中です。
「こちらのお席へどうぞ」
ほとんど毎日来てくれる常連のお客様をいつもの窓際の席に案内する。
「本日のセットね」
この注文もいつも同じ。
このお客様はお仕事の合間なのかいつもスーツで3時前後に来店する。
そして、いつもこの窓際の席で「本日のセット」を注文する。
ちなみに、この「本日のセット」とは、
私が毎日その日の気分とお店の冷蔵庫の中身と相談してケーキを作り、
マスターがそれに合う珈琲か紅茶を選ぶ。
私の趣味がお菓子作りだと知ったマスターの提案で去年の秋からはじまったものだ。
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