彼と彼女の場合
「まあ愛ちゃんにっていうよりあいつになんだけど…」

「え？」

あいつって誰だろう？

私がもらっちゃっていいのかな？

「いや、気にしないで。今日五時であがっていいから」

「え？どうしてですか？」
「俺からのプレゼントってことで」

早くあがれるのがプレゼントってことなのかな？

まあゆっくりできるから嬉しいけど…。

「あ、ありがとうございます」

一応お礼を言って着替えて準備をした。


そろそろだ…。

ｶﾗﾝｶﾗﾝ―

入り口のドアが開く音が聞こえてそちらを向くと、

「いらっしゃいませ！」

今日もいつもと同じ時間に相沢さんが来てくれた。

私たちがお付き合いするようになっても相沢さんは変わらず毎日来てくれた。

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