彼と彼女の場合
「都内でも意外ときれいなんだよね。ここ俺のお気に入りの場所なんだ」

「すごいです!ほんと、ありがとうございます!」

きれいな夜景が見れたことも嬉しかったけれど、相沢さんのお気に入りの場所だというここに連れてきてもらえたことが嬉しかった。
しばらく二人で静かに夜景を見ていると相沢さんが話しだした。


「どう?気に入ってもらえた?」

「もちろんです!」

「ちょっと憧れだったんだよね、こういうの。ここを見つけてから、好きな人ができたら連れてきたいって思ってたんだ。」

好きな人…って、改めて言われるとすごく照れるな…。

「ありがとうございます。相沢さんのお気に入りの場所に連れてきてもらえるなんてすごく嬉しいです」

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