彼と彼女の場合
「デートか…」

「うん…一応…」

「どんな奴?」

「え…なんで?」

「どんな奴かわかったほうが服選びやすい」

「あ…そっか。んー、とにかく優しくて大人な人…だよ」

「へえ…」

それっきり葵は黙り込んでじっと服の山を見つめている。

選んでくれてる…んだよね?


結局葵が選んでくれたのはシフォンチュニックとショートパンツだった。

「ありがとう!」

葵にお礼を言って次は玄関に走る。

靴も決めないと!

いっぱい歩くだろうから疲れなくて、さっきの服に合うようなやつ…。

今日は暑いからサンダルもいいかな?

ウェッジソールの赤いサンダルにした。


またバタバタと走って部屋に戻ると次は鞄!

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