彼と彼女の場合
周りの目線を全く気付いていないらしい愛果はにこにことかわいい笑顔を見せてくれる。

彼女は俺のだ!

なんて大声で言ってやりたい気分だ。

言えたらいいのに…。


そんなカッコ悪いこと考えてるなんて気付かれないようになんでもないように装う。

いつか、俺のものだっていうシルシをつけてやる…。


昼ご飯を食べたらまた彼女が行きたいというところに行って、土産物のショップによった。

彼女は何か真剣に選んでいるようだから、兄弟か友達にでも買うつもりなんだろう。

俺は彼女の邪魔にならないようにブラブラと店内を見てまわっていた。


あ…。

これ似合うかも…。

俺が見つけたのはピンクの天然石で作られたブレスレット。

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