彼と彼女の場合

悩み

――――――――


はあ…。

なんかため息しかでてこないかも。


初めてお泊りしたあの日は結局浩汰さんとそういうことにはならなかった。


やっぱりあれって誤魔化されたんだよね…。


そんなに私って魅力ないのかな…。

そりゃあ、魅力的!とまでは思ってないけどせめて同じベッドで寝たんだから、ドキドキするくらいにはなってほしかったな…。



はあ…。



「愛ちゃん?どうしたの?愛ちゃんがため息なんて珍しい」


「あ、マスターすみません。大丈夫です!」


「そう?それならいいんだけど。もしあいつが原因だったら言ってね」


「あいつ?」


「相沢。あいつ愛ちゃんに迷惑かけたりしてない?」



「え、あ…大丈夫です。そんな、迷惑だなんて…」





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