彼と彼女の場合
メイクを落とし、私服に着替えて控え室を出る。


すれ違うスタッフたちに挨拶をしてマネージャーと共に駐車場に降りた。


「ふう…。お疲れ」

「お疲れ様です」

「今日は直接家でいいの?」

「はい。お願いします」

「了解」


マネージャーの馬渕さんに家まで送ってもらうことをお願いし、少し眠らせてもらう…。



――

「着きましたよ、AIKAさん」

「…ん、あ!ありがとうございます!」


結構熟睡してしまっていたらしく、馬渕さんの声で起こされた。


「だいぶ疲れてるみたいだね。ちゃんと休み取れよ」
「あはは、大丈夫ですよー!ありがとうございます!」


……お休み…か。


「お疲れ様でした!失礼します!」


しっかりと挨拶をして車を降りた。
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