彼と彼女の場合

愛果side

―――――


びっくりした…。


てっきり、ああいうことはもう言うな、とか言われるんだと思ってたから…。


だって、浩汰さんはそれで嫌になって今日はお店に来なかったんじゃ…。




「あ、あの…」


「俺ね、愛果のこと好きすぎるんだ」



「へっ…？」


「だからね、そういうことして、もし怖がらせたら、嫌われたらって思うと手が出せなかった」


「…」



「俺は愛果と、そういうことしたいと思ってるよ」


「あ、あの…」


「ん？」


「ほ、本当ですか？」


「うん、本当だよ」



「じ、じゃあ、嫌いになったわけじゃない…？」


「俺が愛果を？そんなわけあるはずがないよ。こんなに好きなんだから」


「よかった…」