彼と彼女の場合
浩汰side
やってしまった…。
また今日もいつもの席からいつものようにカウンターの中の彼女を眺めていたら、
「あの子かわいいよな!村野って名札の子!」
「あっマジだ!どうする?暇だし落としとく?」
……なんて会話が聞こえてきて、思わずまわりを見ると大学生ぐらいの男二人組が彼女をニヤニヤ見てた。
それにムカついて、なぜだか焦ってしまって…
彼女を呼び寄せてとりあえず胸ポケットに入ってた俺の名刺を握らせた。
固まった彼女から逃げるようにレジに向かうと、
「お前なー…はぁ…」
ここのマスター、俺の大学時代からの友人でもある結城にジトッと睨まれ、その上ため息までつかれてしまった。
「ったく、今夜いつものとこ来いよ」
何も言い返せないまま500円玉を差し出した俺にまたため息混じりに言って、シッシッと店を追い出された。
また今日もいつもの席からいつものようにカウンターの中の彼女を眺めていたら、
「あの子かわいいよな!村野って名札の子!」
「あっマジだ!どうする?暇だし落としとく?」
……なんて会話が聞こえてきて、思わずまわりを見ると大学生ぐらいの男二人組が彼女をニヤニヤ見てた。
それにムカついて、なぜだか焦ってしまって…
彼女を呼び寄せてとりあえず胸ポケットに入ってた俺の名刺を握らせた。
固まった彼女から逃げるようにレジに向かうと、
「お前なー…はぁ…」
ここのマスター、俺の大学時代からの友人でもある結城にジトッと睨まれ、その上ため息までつかれてしまった。
「ったく、今夜いつものとこ来いよ」
何も言い返せないまま500円玉を差し出した俺にまたため息混じりに言って、シッシッと店を追い出された。