甘
苦 *梨瑠*
ー…
雪が止まない。
この雪は…私を挑発しているの?
ワーキャッアア…
耳を澄ますと、夜中の1時だというのにで騒いでいる若者達。
ナンパ待ちをしている人達だ。
私もその一部である。
早く…捨てたい。
そんな事を、この公園で思う。
顔がよければ、誰でもいい。
そう思う私は酷く冷たい人間なのかな。
あの男の人がカッコいい。
一目見たときに、そう思った。
だから、言ったんだ。
「私を抱いてください!!」