甘
「ふぅん…ま、良いけどね。」
やっと納得したようで、自分の席に着こうとした杏。
ふぅ…やっと嵐が去った……!!
ホッとしながら私は目線をふと校庭に向ける。
そこにいるのは──転校生??
そう思えば、今日はクラス中がザワザワしていた。
だから、うるさかったのか……??
『今日ね、転校生来るんだって!!』
『知ってる知ってる!!すごいカッコいいんでしょう??』
『そうそう!!このクラスに入るんだって!!やったね♪』
このクラスに来るんだ…
まぁ、私には関係のない事だけど。