「ふふううんっ。」



だって、あまりにも優しすぎるから。



「だって、意地悪したくなったんだもんっ。」



そう大きな声で私が話したら、拓は顔を真っ赤に染めて。



“…外で、待ってるよ。”



そう言った。



私、いじめすぎた?


いつも、やってるのに。




「分かったぁ。」





そう言ったら、拓はすぐ出口の方へ歩いていった。



外は、雪か。



この雪。



この景色。




忘れちゃうよ、そんなに経っていないのに。



それより、雑貨雑貨!!





雑貨屋の前で、拓を見つめていたら、声が聞こえてくる。




「…ねぇっ?」










< 24 / 25 >

この作品をシェア

pagetop