甘
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特に会話がないままホテルにつく。
少し位会話してくれてのいいのに…
男の人をジッと見つめる。
その視線に気付いたのか、彼と目が合う。
「ついたよ。」
やっと彼が吐いた言葉が素っ気なかったらか、気分がおちる。
顔を、あげる。
彼の後ろは、キラキラと輝いている。
そんな、いかにも高そうなホテル。
「……っ!!」
こんな所、入った事ないよ…
「じゃぁ、入ろうか。」
彼が右手を差し出す。
そして、微笑んだ顔に、
不覚にも見とれてしまって、
この人にだけは恋はしない。
そう決めた。