【番外編】惑溺 SS集
「リョウ、……キ」
言葉にならない私の声は、甘えた喘ぎ声にしか聞こえない。
それでも必死で言葉を繰り返す。
ひねくれて、意地っ張りな私。
せめて、この腕の中だけでは素直になりたい。
おかしくなりそうなほど容赦のない快感の中で、必死でリョウにしがみつきながら耳元で囁いた。
「リョウ……、ダイスキ」
乱れた呼吸で余裕を無くしたリョウが、私を乱暴に抱き締めて、獣みたいなキスをした。